●平成22年度上板町立高志小学校活動内容(抜粋) |
研究主題・学習内容については平成21年度活動内容をご覧下さい。 |
各学年の目標とねらい |
物やお金を大切にする子どもを育てる | よりよい消費生活ができる子どもを育てる | 労働とお金の関係を知り家族への感謝の心を育てる | |||||||||||||||||||||||||||
低学年 |
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中学年 |
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高学年 |
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活動の実際 |
第2学年の取り組み |
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第5学年の取り組み |
活動名 「サラダパーティーをしよう」 | ||||||
1 活動のねらい | ||||||
・サラダの材料を育てるという体験的活動を通して、地産地消の良さに気づく。 ・自分に必要な品物を選ぶとき、商品を比較するなどして計画的に買えるようにする。 ・身の回りの生産と消費活動を結ぶ市場の仕組みを理解し、よりよい消費生活をめざす。 |
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2 活動の概要 | ||||||
それを解決するために実際にスーパーマーケットへ取材に出かけた。いくつかの店舗での取材を元に資料を作成、それを元に子どもたちは話し合いをはじめた。 子どもたちは「ベビーリーフ」も「サラダ水菜」も店によって値段がちがうこと産地がちがうこと、1袋の量がちがうことなどに気づいていった。 また、自分たちが食べた量を買ったらと考えた子も多く「思った以上に高い。」「自分で育てて食べるのは、安いし安全だからいいことなんだなあ。」という意見も多く出された。また、いくつかの商品の中で自分だったらどれを選ぶかについての話し合いでは、次のようにさまざまな意見が出された。
また、徳島産を選ぶと言う意見からフードマイレージの話をし、地産地消についても話し合った。子どもたちからは「スーパーで徳島産をよく見る。」「徳島産の方が高いこともある。」「県内の地名が書いてあると安心する。」「これからは産地を確かめて買いたい。」などの意見も出された。 |
第6学年の取り組み |
活動名 「バザーを開こう」 −制作・販売など体験活動を通して、経済のしくみを理解する− |
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1 バザーを開こう | |||||||||||||||||
12月5日(日)、子どもと保護者・地域の人が一体となって、「不要品を相互活用する、また、売り上げを学校生活に役立てる」という趣旨でバザーを開催した。
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2 指導にあたって | |||||||||||||||||
小学校段階での経済のしくみや在り方に気づかせるために、児童の手作りの店を開店し運営させ、制作・販売の工夫や利益金の使途などを考えさせていく。学年差や各教科等との関連を図るために、それぞれの学年に指導の重点を設定し、活動計画や役割分担をする際に、次のようなことに気づくことができるような学習展開を期待したい。
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3 ねらい | |||||||||||||||||
≪児童の感想≫
バザー当日は、6年生児童25名で役割分担をし、案内、接客、商品の説明、レジでの金銭の授受、商品の受け渡しなどを行った。大勢の来客で盛況のうちに終えることができ、児童は満足そうな顔で後片付けをしていた。 売上金の使い途を考えた事後学習では、図書を増やそう、学校で飼育する動物を買おう、学校の修理費用にしようなど、さまざまなアイデアが出された。職員とも相談して、保護者や地域の方々の学校を思う気持ちに応える品物を購入する予定である。 いらなくなったら捨てるという安易な感覚を持ちがちだった子ども達も、物を大切にするための具体的な方法を学ぶことができた。 |
研究の成果と今後の課題[研究主題に照らして] |
ものやお金を大切にする子どもを育てる |
現在の私たちは、お金と関わりをもたずに過ごすことはできない。金銭教育に取り組むことで、お金を大切に計画的に使い、よりよく生活するという人間の生き方そのものを考える良い機会となった。各学年とも活動の内容は違うが、きめられたお金で迷いながらも生き生きと買い物をする姿がみられたり、ほしい物が買えたときの満足そうな顔が見られたりと学年に応じた取り組みがなされてきた。 また、学校環境ISOの活動を充実し、子どもたちが毎日の生活からゴミの分別・電気のスイッチ・節水をチェックし、意識が高まってきたことが実感できる。今後も、ものを大切にすることやお金の使い方を見直し継続していきたい。 |
よりよい消費生活ができる子どもを育てる |
バザーの販売活動等に加え、高学年では、阿波銀行や税務署の方々など専門的な立場から「お金」について学ぶ機会を設けることができた。子どもたちが、お金と自分・友だち・家族・お金と労働について考えることができ、自立した消費者として、健全な社会生活を営むことができるようになるために必要な知識を身につけることができた。5年生のおやつ作りでは、材料の購入にも、チラシを集めて、比較し、買い物をする体験を通して、豊かな消費者としての買い物の方法を楽しく学習できた。 今後なおいっそう、お金の使い方を考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて主体的に行動できる態度を養っていきたい。 |
労働とお金の関係を知り、家族への感謝の気持ちを育てる |
体験的な学習を中心において「労働とお金の関係を知り、家族への感謝の気持ちを育てる」金銭教育に取り組んだ。子どもたちは、さつまいもやゴーヤ・米などの栽培に熱心に取り組み、働くことの心地よさや収穫の喜びから、働くことのすばらしさを感じることができた。また、働くことには、さまざまな苦労が伴うことも体験した。 「バザーを開こう」では、各学年教科との関連を図りながら商品の制作や店づくりを工夫し、6年生は全体の利益率を高めるための工夫をした。バザーを通して、他の学年の児童・保護者・教師とも自ら関わりを深め自分のよさや他人のよさに気づくことができた。 今後、客のニーズを踏まえた品物を販売していく経験を重ねて児童の金銭感覚を豊かに育てていきたい。 |
おわりに |
今回の研究を実践するにあたり、子どもたちの生活や教科の学習内容を検討し、研究主題に迫るために「生活設計コース」「経済・金融の仕組みコース」「キャリア教育コース」と3つの分野から取り組んだ。 今回の金銭教育の研究実践を通して、お金の大切さを理解し、今後の消費生活に生かし、豊かな生活を送ることができる児童を育てる基礎ができたのではないかと思う。今後も、研究を継続して、実践を深め、研究主題が目指す児童を育てたいと考えている。 |
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