@)窯元見学 |
品揃えや値段の相場、陳列の工夫などを学ぶために、窯元さんを訪問した。見とれるほど見事な作品には相応の値段がついており、5年生の商品とは比較が難しいと児童は口にした。それでも児童は、用途や大きさを考慮したディスプレイのしかた、商品名を書いた値札など、参考になる点をいろいろと学んで持ち帰ることができた。 |
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A)販売用作品の手入れと販売時間帯別の仕分け作業 |
保護者に確認をとり、A班(初日の午前)、B班(初日の午後)、C班(2日目の午前)と3つの班編制を行う。この作業で実用性のある作品と残念ながら使えそうにない商品に分けた。 |
B)値つけ作業 |
この作業により、児童の心の中で出店が現実味を帯びたのかもしれない。
担任からは「自分がお客さんならいくらで買うか、と考えてみよう」と声をかけた。また、粘土や燃焼用のガス、釉薬などの原価を伝え、およそどれぐらいの売り上げを見込みたいかも示しておいた。全体的に控えめな値段をつけていた児童だったが、一人が「少し高いぐらいにつけておいて、お客さんと相談して値引きしてあげよう」と提案した。そこで値段の修正が始まり、計算上の総売り上げ見込み額は原価を上回った。 |
C)吊り看板の制作 |
看板はお店の顔。興味をひく魅力的な看板を作ろうと呼びかけると、数名の児童がぜひ担当したいと申し出た。全員で今回開くお店の名前をまず相談する。20数個の候補から「堀北の宝物」と決定。 |
D)チラシづくり |
児童たちは生活経験上、集客における広告の価値をよく知っており、担任から提案しなくとも自然とチラシを作ろうと声が上がった。一人ひとりの紙面づくりのアイデアを生かしたいと思い、全員にA4版1枚の広告を作成させてみた。事前に打ち合わせしておいたサービスの内容、開催日時・場所だけは共通で表示することを指示し、自由に作らせた。広告担当のメンバーで各学級や職員など配布先を決定し、開催日に会場で配る分も計算して印刷した。 |
E)その他の売り上げアップ作戦 |
前年度の売り上げを上回りたいと意気込む5年生児童。窯元見学やこれまでの窯まつり参加の経験から、いくつかのアイデアが新たに出された。
まず、陳列台への表示づくり。自分たちで入手してきた廃木材を加工し、商品の説明をカラフルに描き加えて視覚的にアピールする作戦を考えた。
次に、小物づくり。“購入してくれた”お客さんにプレゼント、さらに“もれなく”プレゼントするもの、“くじ引きで”プレゼントするものの2種を制作、来店した人を楽しませたいという意識をもって取り組むことができていた。
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