●平成20年度大野幼稚園活動内容(抜粋) |
研究主題及び金銭教育でめざす子どもの姿と目標等については、19年度活動内容を御覧下さい。 |
研究の実際 |
【実践1】−地域社会の中で− |
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【実践2】−リサイクル運動を取り入れて− |
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研究の成果と今後の課題 |
・ 毎日のようにお金に関する情報が、良きにつけ悪しきにつけ、園児の周りに氾濫している。金 銭教育に取り組む機会を持てたことで、教師自身も金銭教育がお金の使い方を通して自分で 選択し、その結果に責任を持つという人間の生き方そのものに関わるという視点で課題を持つ ことができた。そして、毎日の園児たち・保護者の様子や教育内容を見直し、反省しながら取り 組めたことが、大変良い経験となった。園児たちにとっても同様だと思う。 ・ “おばあちゃんはお金持ちなんよ。いっぱい欲しいもん、こうてくれるもん”など、子どもは表面 だけを見て、自分なりに判断する。正しく気づかせ、教えていくことが、働くことの大切さやいろい ろな職業の人たちの力で社会や自分たちの生活が成り立っているといことを理解させ、知識と なって身についていくことにつながる。 ・ 今後も保護者との連携を密にして、ものやお金を大切にする心や態度を育てる家庭環境やか かわりを共に見直し、研修を重ねていくことが大事だと思った。 ・ もったいない・節約するということが、大事だということばかりメインになっているが、お金を目 的達成のために大切に使ったり、生かして使えることにも当てはまるということも知らせていきたい。 |
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取り組みを終えて |
園児も保護者も教職員もこの2年間取り組んできた。金銭教育をお金=売買する経験と考えていたが、『もったいない』という言葉で全て集約できるのではないか。それが金銭教育ではないかと考えついた。 『ものを大切にする』その言葉ひとつにしても、自分のものと人のものとの区別を付けるのに名前を書く、最後まで大切に使う、無駄な使い方をしないなど、様々な方向から自分達の生活の中に結びついていくことに気づいた。また、働くことや働いてくれる周りの大人の人たちによって、自分達の生活が潤っているということにも子どもなりに気づいた。 今後も金銭教育の取り組みが、子どもや保護者や園生活の中に根付き、子どもたちの明るい未来に紡いでいけるよう、私たち職員も更に研修を重ねていきたい。 子どもたちの生きる力を育てる教育が金銭教育の一つであったということにも十分気づくことのできた2年間であった。 |
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