<全校児童26名・複式3学級> |
研究主題 | 人やものに愛情をもち、よりよく生きていこうとする子どもの育成 | ||
目 標 | 平成16年度 | 計画を立てて買い物をしたり、お金や物を大切にする活動をしたりして、 | |
おかねやものの大切さを考えることができる。 | |||
平成17年度 | お金やものの大切さを考え、生活の中から問題を見つけ、進んで行動 | ||
していくことができる。 | |||
実 践 例 |
●全校的な取り組み(事例3例中1例を抜粋) | ||
「リサイクルバザーをひらこう」 | ||
子どもたちや保護者に、自分の身の回りのものの大切さを見つめ直してもらう機会として学用品やおもちゃなどを持ち寄る、「リサイクルバザー」を実施。 いらなくなったら捨てるという安易な感覚を持ちがちだった子ども達も、物を大切にするための具体的な方法を学ぶことができた。 (バザーの収益は、児童の案により新潟県中越地震復興支援の義援金として送ることに決める。) |
●各学年の取り組み | |||
|
|||
「さんすうとせいかつ」(第1学年 算数) | |||
・単元について |
平家祭り(毎年盛大に開催される村のお祭り)のバザーで実際に買い物をするということを念頭に置き、お金という具体物を扱う活動を通して、数の感覚を豊かにし、買い物に生かすなど、生活に生きる算数を目的とする。 |
・学習のねらい |
・いろいろな金額のお金があることを知り、お金を使って数の感覚を豊かにする。 ・お買い物遊びを通して、数の感覚を豊かにする。 |
|
「算数とせいかつ」(第2学年 算数) |
・単元について |
平家祭りに参加し、バザーなどで買い物をしたことを問題にし楽しく解決しあう場にしたい。 |
・学習のねらい |
・身の回りの生活の中に、算数の問題を見つけることができる。 ・たし算やかけ算、順序の問題を解くことができる。 |
・展開 |
|
成果・課題 |
普段スーパーマーケットなどでは、物をカゴに入れるだけで家の方が払ってくれることが多いので、買い物に慣れていない子は、恥ずかしかったりしておこづかいをあまり使うことができなかった子もいた。 大半の子は買い物をするのは楽しいと感じ、これからは自分で買った物は自分で払ってみたいと考えているようである。 |
|
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 3,4年生 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ |
「お店しらべをしよう」(第3学年・第4学年 社会) | ||
・単元展開にあたって |
平家祭りの機会をとらえ、どんな店が出されているのかを観察し、地域に目を向ける契機としたいと考えた。 また、おこづかいの使い方を考え、実際に買い物をしたり、買い物の反省をしたりして、お金の使い方を考えて生活していく意欲を高めたいと考えた。 |
・成果・課題 |
全体的におこづかいの範囲と自分の好みとを照らし合わせながら、使い方を考えて活動することができていた。同じ金額のものでも量に違いがあることに目をつけたり、欲しいものを友達と共同で買ったり、と買い手としての工夫も見られた。 ただ、お祭りということで、普段以上にお金を使ってしまったという感想が多く聞かれた。今後は、場面に応じて自分の本当に買いたい物とそうでない物とを区別して買い物をする姿勢を身につけさせたいと感じた。 |
|
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 5,6 年生 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ |
「修学旅行のおこづかいの反省をしよう」(第5学年・第6学年 学級活動) | ||
・単元展開にあたって |
修学旅行は社会性を養う絶好の機会であり、金銭教育の視点からもこづかいの使い方を考える良い機会である。 事前に、こづかいを使う見学場所が4つあることを知らせ、お土産や自分の物をどこでどれくらい買うかという目安を持って行動させる。 また、自分の買った物と使った金額を反省するため、レシートをもらって記録していくことの重要性も確認する。 |
・学習の展開 |
|
・成果・課題 |
○ | 事前におおよその計画を立てることで、買いたい物をしぼることができたように思う。 |
|
○ | レシートをもとに反省したことで、自分の買った物の整理や、金額の確認ができることが | |
理解できた。 |
||
● | 事前に2日分の計画を立てて旅行に向かったが、1日目終了時にもう1度計画を見直し、 | |
段階的に計画させた方が効果的だったと思う。 |
●来年度に向けて |
本年度の取り組みでは、子どもたちにお金の価値を考える機会を与え、お金の使い方や流通の仕組みを知らせるといった実践を中心としてきた。 今後は、子どもたち自身が自分の生活の中でどのように物を大切にしていくことができるか、が研究の中心となる。 |
過去の一覧へ |