阿井小学校活動発表(抜粋)
 
研究主題 豊かな心を育む金銭教育
− 人や物を大切にし、主体的に生きる子どもをめざして −
 
研究の観点
@生活の中で、人や物を大切にすることが必要であると気付くのは、どのような時か。
A幼児が主体的に活動し、人や物を大切にする心や態度を育てるためには、環境はどうあ
  ればよいか、また教師がどのようにかかわっていけばよいか。
B豊かな心を育むためには、家庭との連携をどのように進めていけばよいか。
 
指導の方針
(1) 日常生活の中で、様々な体験を通して
・ 身の回りのことなどを自分でできるようになるなど、自立心を育てる。
・ 友達との遊びを通して思いやりの心を育てる。
・ 「欲しい物は何でも手に入る」という欲望をコントロールできるようになる。
・ 片づけができるようになる。
・ ものを大切に扱うことができるようになる。
(2) お金にかかわる体験を通して
・ 買い物を経験し、お金の流通のしくみや価値などについて関心をもったり、気付いたりする。
・ 「お金は大切なもの」だけれど「お金が万能ではない」ことに気付く。
(3) 勤労体験を通して
・ 身体を動かして汗を流す心地よさや充実感を味わう。
・ 野菜の栽培を通して勤労や収穫の喜びを体験する。
・ お金は労働の報酬として得られるということに気付き、労働の大切さや身の回りの働く人に感
  謝の気持ちを持つ。
(4) 視聴覚教材等を通して
・ 絵本や紙芝居などを通して、人や物、お金を大切にすることを学ぶ。
(5) 家庭や地域社会との連携を通して
・ 家庭での様子や、園での姿や成長の過程などについての連携を軸として、コミュニケーシ
  ョンを密にし、園と家庭との信頼関係を醸成する。
・ 個人懇談や学級懇談などで人や物を大切にすること等について話し合う。
・ 「かわきたっこ」の発刊を通して、保護者に金銭教育に対する理解や協力を得る。
・ 資源ごみや食品トレーの回収などを通して、資源を大切にすることについて親子で学ぶ。
 
まとめ
今年1年間、金銭教育に取り組む中で、幼児期の「金銭教育」というものが、豊かな心の教育につながるものであるということを実感した。そして「金銭教育」という視点から、教師自身が「幼児」と「お金」との関わりについて考え、保育を見直すという貴重な経験ができたことは、何よりも意義深いものであったと思う。
 
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