(1)内容A 家族家庭と子どもの成長について |
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授業のガイダンス段階(内容A)で、「世界がもし100人の村だったら」という絵本・動画を用い現在の自分の生活や消費のあり方が、世界とつながっていることを知らせた。
自分のなにげない買い物(消費行動)が、社会へ投じる投票と同じであることを学習を始める最初に押さえ、今後3年間の技術・家庭科の導入として授業を行った。 |
(2)内容B 食生活と自立について |
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ガイダンス後、食物の内容Bへと学習を進めました。「食品の選択」をする学習では「表示」はその食品の情報であることを自作のワークシートを元にゲームを通して学習した。
また、近年問題になっている食品の偽装問題や 異物混入、食品添加物の必要性と危険性などを学習した。インターネットと図書室の本などで調べ学習を行った。
その授業の中で、生徒たちが一番衝撃を受けていたのは、ある天然色素の原材料が南米の昆虫由来であるということである。もちろん昆虫を食べる文化があることやこの食品添加物の安全性は国が認めていることなどにも触れている。
生徒は、自分がいつも選んで購入し、口にしているものは実際には何なのか、ということも気にするようになった。知らなければ選べない、学習しなければ
それが本当の意思決定であるかどうかもわからないと言うことに気づいて欲しいと思った。そして、期末テストに次のような課題を出した。
どちらのハムを選びますか。
A 無塩せきハム 内容量50g 298円 賞味期限 5日 |
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ぶたロース肉 糖類(乳糖・水あめ) 食塩 酵母エキス
香辛料(黒こしょう ナツメグ ローレル)
原料の一部に乳成分を含む |
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B ロースハム 内容量40g 198円 賞味期限 20日 |
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ぶたロース肉 糖類 乳たんぱく 食塩 粗ゼラチン
ポークエキス たんぱく加水分解物 酵母エキス リン
酸塩 増粘剤 調味料(アミノ酸等) 発色剤(亜硝酸ナト
リウム) 着色料(コチニール) 酸化防止剤 原料の一
部に乳成分を含む |
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この課題で多くの生徒が 「価格」「内容量」「賞味期限」のほかに 「食品添加物の種類や量」「安全性」についても考察し、商品を選択すると答えている。Aのハム、Bのハムどちらを選択するのが 正しいということではなく、多面的に考えて選択することの必要性を見た課題である。
生徒の解答の中には、
「Aを選ぶ。自分の家族は5人家族なので50グラムすぐに食べきってしまうから賞味期限は短くてもよい。安心して食べられる食品添加物などが少ないものを選ぶ。」
「Bを選ぶ。ハムを生のままサラダに使うには彩りがいい方がおいしそうに見えるから。使われている食品添加物も 安全だと国が認めているし、いままで食べてきてとくに何もないからかまわない。」
というように、より具体的に記述した生徒もいた。
また、「今までは食品を選ぶときには値段しか見ていなかったが、ちゃんと表示をみて考えるようになった」などの感想もあった。 |
(3)内容C 衣生活・住生活と自立について |
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「既製服の選び方」では既製服を選ぶときには表示を確認し、価格、サイズ、デザイン、素材、手入れの仕方や、TPOにあわせた着装を 考慮することなどを学習した後、エシカルファッションについても触れた。 本来は耐久品であった衣服が、流行を追い求めるあまり、いまや消耗品として消費されており、その裏で過酷な労働や不平等な取引をやむなくされている世界があることにも気づかせたいと思った。その後、リメイク・リフォームに取り組む課題を出した。 |
(4)内容D 身近な消費生活と環境 |
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今年度は、徳島県金融広報委員会のホームページでも紹介されている「改訂版 賢い消費者になろう」を活用し、広告調べや消費者に優しい広告作りを行った。広告作りでは、できあがった広告をグループ内で相互評価した。付箋に意見を書き、発表している生徒の広告にアドバイスとして添付した。この授業の感想として、「広告の多くは売り手側の意図したものだとわかった。消費者目線で広告を作ったけどいつも見ている広告と違って結構難しかった。自分が広告を見るときには作った広告を思い出したい。」「消費者にとって欲しい情報を全部広告に入れるのは難しいと思った。友達と広告について意見交換したとき、できてないことがたくさんあって、びっくりした。いい意見交換になった。」「売るための工夫ばかりが思いついて、なかなか消費者目線の広告にならなかった。自分が売るための言葉に洗脳されているような気がして少し怖かった」「普通のお店の広告ではあまりあやしいとか思わないけど、友達が作っている広告は怪しいものが結構あった。おもしろかったけど、自分がだまされていないか考えることができた。」などの意見があった。 |