4月
中旬 |
「藍染のよさ・藍製品・海外での評価」という内容でWATANABE’S代表による外部講師の授業を行い、伝統文化のよさとエシカル消費のよさについて学んだ。 |
5月
初旬 |
5年生児童がWATANABE’Sの指導を受け畑に藍の苗の移植を行った。(移植した藍の苗は4年生の3月に種まきをしてポットで育てたもの)その後、7月まで定期的な除草、土寄せ、施肥を行い藍の栽培に携わることができた。
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6月
下旬 |
海外から阿波藍を学ぶために移住しているアメリカ人・シンガポール人から阿波藍の魅力についてインタビューをしてまとめる。
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7月 |
夏の暑さの中で藍の葉の収穫(刈り取り)を行い、さらに、こなし(藍葉を細かく刻み乾燥させる)まで協働で作業する。
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10月
上旬 |
蒅づくりの寝せ込み(乾燥させた藍葉の発酵)の体験を行い、小さい種から染料の原料ができるまでの工程を体験的に学ぶ。この過程において子ども達は伝統文化の奥深さとエシカルな染料をつくるための労働の価値を学ぶ。
児童はWATANABE’Sから指導を受け家庭科・総合的な学習の時間に、それぞれの児童が販売したい製品の縫製を行う。その後、縫製した商品(エコバッグ、巾着等)を藍染めし販売用の製品を仕上げる。さらに、同時並行的に「阿波藍のよさ」について、伝統を受け継ぐ藍師さんに実際にインタビューしたり、ホームページで調べたりと探究的に学習し、ポスターをつくる。今まで自分たちが身につけている衣服は化学染料が中心で安価で大量に生産されている流通の仕組みについても学ぶ。 |
11月 |
エシカル製品の価値・値段設定について、各グループで話し合い自分たちの商品の値段付けを行う。今までにかかったコスト(布代金・蒅使用料・人件費・利益等)を計算し定価を決定する。この定価を算出する過程において、藍染め商品が一般に市販されているものと比較して非常に高価になる理由を認識することができるようにした。
市場で販売されている高価な商品が、「なぜ高価になるのか」子どもたちは製品ができるまでのすべてのプロセスに関わることにより理解することができるようになった。商品の背景を見ることができるエシカル消費の意義を体験的に学ぶことができたのは伝統文化を継承するために有効である。お金と商品の価値の関係性を体験・交流活動を通して深く学ぶことができた。 |
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12月 |
ICTを活用してフリーマーケットアプリで自分たちの商品の販売に取り組む。フリーマーケットアプリの使用に際して、情報モラル学習を適切に行い、ICTを活用する際のリスクとメリット等について学ぶようにした。
フリーマーケットアプリでは子ども達の商品は、なかなか買い手が見つからずに予想以上にエシカル商品を売ることに苦労した。Wed上でどのように商品を宣伝すればいいのかを何度も何度もグループ別に話し合い工夫を重ねた。フリーマーケットにおいて商品が売れた時には、喜びと同時に自分たちの苦労とお金の価値を再認識できた。
*フリーマーケットの出展、販売については教職員が管理する。
フリーマーケットアプリで商品が売れた時の子ども達の姿を記録する。同時に今までは商品にあきたり、少し古くなったりするとすぐに買い換えるという考えや態度だったことを見直す必要があるということも話し合い消費行動の変容について話し合う。 |